オレンジ色に肌を輝やかせ、赤、青、白、黄、ピンク、金色…揺らめく衣裳を纏(まと)ったカリオカたちがサンバのリズムで歌い踊りまくっている。日比谷の東京宝塚劇場星組公演「ノバ・ボサ・ノバ」(7月3日まで。ミュージカル『めぐり会いは再び』を併演)。1971年初演の宝塚屈指のショーだ。
そのセンターに立ち、1、2階席まで超満員の客席の視線を浴びているのが星組トップスター、柚希礼音。「ノバ-」は1999年、柚希が初舞台を踏んだ作品である。「私のデビュー作で全場面覚えています。その時のスターさん、みんな格好よかった。宝塚ってほんとに面白い作品を作る。すごいなあと初舞台生ながら思いました」。入団11年目で、近年では最速のトップになった。172センチの長身と華麗なダンス力、甘いマスク。大型新人現る! と入団時から騒がれた。
本人はバレリーナを目指し、宝塚に興味はなかった。周囲の熱心な勧めで受験した結果だ。「音楽学校時代、毎月観劇会があって、だんだん宝塚が好きになってきたなと感じ出したころに『ノバ-』と出合って、宝塚に入ってよかった、と。『ノバ-』が再演されたら、どんな役でもいい、出たい! といつも思っていました。トップとして出演させていただけるなんて感動です」
「ノバ-」が育て、成長させ、現在、5組中最下級生でありながら最古参トップの立場にある。自覚も風格も出てきた。ソフトな物言いながら、作品分析など、厳しい姿勢も見せる。
リオのカーニバル3日間に繰り広げられる若き男女の恋と別れ。「ノバ-」で演じている主役ソールに、今回、柚希流ははっきり示されている。白人令嬢エストレーラと出会い頭に恋に落ちる。そこを客席になるほどと思わせる丁寧さで演じているのだ。
「エストレーラと最初にすれ違うところで灼熱の恋が芽生えます。そこ、思い入れたっぷりに色濃く作ろうと心掛けました。そうじゃないと最後の別れの悲しみにつながらない。この作品は他の人物もすごくドラマチックに描かれていますので、私たちの恋の悲劇が見落とされがちになりそうで」
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